将棋格言
遊びゴマは活用せよ
遊びゴマがあるようだと勝てないということ
逆を言えば相手に遊びゴマがあるように指せれば勝ちにつながるということ
合わせ歩で位の奪還
位を取られたとしてもしっかり確保されていなければ歩を合わせれば簡単に取り返せるということ
居玉はさけよ
居玉は上からも左右両方からも攻められてしまうのでもろいということ
一段金に飛車捨てあり
一段目にいる金は守備力が高く特に飛車打ちの盾として働くので飛車を切っていくような強攻が成立する場合があるということ
一歩千金
たった一枚の歩であってもその働きは1000枚の金以上のはたらきをすることがあるということ
歩の手筋はたくさんあります。
継ぎ歩や垂れ歩、中合いなどの合い駒の手筋や成り捨てる手筋など受けにも攻めにも効果的です
継ぎ歩の代わりに継ぎ金はおかしいことになるわけで歩の価値を低く見過ぎないことが大切です
浮き駒に手あり
浮き駒がある場合はその駒が傷となって攻める筋が発生する場合があるということ
打ち歩詰めに詰みの余地あり
打ち歩詰めになるような局面では回避する手順がある場合があるということ
馬の守りは金銀三枚
馬の守りは強力で金銀三枚ぐらい働くということ
王手は追う手
王手をかけても「追う」手だけでは効果が薄いということ
逃げ道封鎖や守備ゴマのほうを攻めるなどしたほうが速いことが良くあります
王飛接近すべからず
玉と飛車が接近していると不利になりやすいということ
飛車は攻めるのには強力な駒ですが逆に攻められると弱い駒といえます
玉でも飛車でもどちらかを目標とされたとき接近していると自然にもう一方にも効いてきて後手にまわされてしまいやすくなります
王より飛車をかわいがり
王より飛車を大切にするのはヘボ将棋ということ
大駒は離して打て
大駒は遠くからでも効くので離して打って小駒によってはじかれたりするのを防ぐのがよいとうこと
大駒は近づけて受けよ
「大駒は離して打て」の受けの立場からみた言葉
歩などで近づけて受ければ大駒も受けやすくなるということ
開戦は歩の突き捨てから
突き捨てを先に入れておくことで攻めが効果的になることがあるということ
開戦後に突き捨てを入れてもとってくれない場合がありますが一番先に入れればとりあえず相手してくれる可能性大です
角換わり将棋に5筋は突くな
角換わり将棋で5筋が突いてあると角打ちの隙が生まれやすいので突いていないほうが良いということ
角筋は受けにくし
急所に入った角のすじは受けにくいということ
風邪を引いても後手ひくな
後手をひくと不利になるので先手先手でいくべきだということ
勝ち将棋鬼のごとし
勝ち将棋になるとぴったり攻めが決まる手が次々と出てきてしまうということ
要の金をねらえ
玉を狙うより守りの金を狙ったほうがかえって速く玉に迫れるということ
玉の早逃げ八手の得
玉が敵の駒や戦場から先に逃げておくことで玉の安全度が大きく上がることがあるということ
次の一手
図から大山康晴十五世名人が指した手を当ててください
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正解は▲2八玉です。
攻めあっても十分そうですが△5六銀とこられると厄介
がっちり逃げて結果後手からの攻撃が遠く安全度が急上昇
詰みや必至のように即座に勝ちとはならず
地味で微妙な感じはするところだとは思いますが
好手になりやすい手ですので覚えて実につけるのが吉です
玉の腹から銀を打て
玉の横に銀を打てば逃げ道封鎖に役立ち詰みや詰めろが発生しやすくなるということ
次の一手
図からの次の一手は何でしょう
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正解は▲6二銀不成です。
7三からの逃走を防ぎ次に頭金や尻金で詰みとなりますが後手はこれを防げません
玉は下段に落とせ
玉を下段に追い込むようにすれば詰めやすく入玉される心配もなく寄せやすいということ
玉は包むように寄せよ
一方向からだけではなくいろいろな方向から攻めるほうが寄せやすいということ
香は下段から打て
香車の効きを生かすには下から打ったほうが良く効き、また香車自体を目標に攻められにくいということ
金底の歩岩より堅し
金の底に歩がある陣形は防御力が高いということ
次の一手
図は後手玉は桂馬不成の攻撃が厳しく受けがありません
しかし現在は先手玉に王手がかかっています。受け間違えると6六の歩がきいて後手勝ちになってしまいます
先手が勝ちになる一手は何でしょうか
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正解はもちろん金の底に歩をうつ▲4九歩です。
同じようでも▲4九香は△6七角と打たれて合い駒が悪く詰んでしまいます
ただ手筋として歩が打てない状態で金の下に香車というのはよくある形です。
4九に歩や香車以外を打つと△同竜から詰みとなります。確認してみてください。質ゴマが歩なら安いというのも利点といえます
また7九に何か打つのも△7八銀の筋で詰んでしまいます
▲4九歩△6七角に▲7八香で先手が勝ちになります
金なし将棋に受け手なし
金であれば受けきれるがその他の駒では受けきれないことが多々あるということ
金はとどめに残せ
金は詰ますのに役立つことも多く先に打つととられた金で粘られることもあるのでとどめに使ったほうが良いということ
金はななめに誘え
金は斜めにうごくと元の位置には一手では戻れないので斜めに動かせば働きを弱らせられるということ
金は引く手に好手あり
金の後ろへの効きは弱いため攻めでも受けでも引いたほうが利きが広がり好手になることが多いということ
銀は千鳥に使え
千鳥に使えとは斜めに使えという意味
銀は斜めに動けば一手で元の位置にも戻れるため斜めに動いたほうが良いことが多いということ
銀は成らずに好手あり
小駒で斜め後ろに下がれるのは銀だけでありその特性を生かすためにならない方が良いことがあるということ
位を取ったら位の確保
位をとっても確保するための駒がなければあっさり取り返されてしまうのでしっかり確保することが必要ということ
桂頭の玉寄せにくし
桂頭の玉は桂馬自体が邪魔ゴマになったりして寄せにくくなってしまうことがあるということ
桂頭の銀定跡なり
桂頭の銀は桂馬の効きをしっかり受けるだけでなく質駒として取ってしまうチャンスがあり良い手になりやすいということ
桂の高跳び歩のえじき
桂馬は戻れず一つ前には利きがないので他の駒のサポートがないのに跳ねていくと歩であっさり殺されてしまうということ
桂は控えて打て
桂馬を急所に直接打てればいいのだが敵の駒があり打てない場合も多い
そういったときに急所に飛べる位置に桂馬を打つ手が好手になりやすいということ
5五の位は天王山
中央の位をと取ると勝ちやすいということ
現在ではこの考え方は廃れ気味か
5三のと金に負けなし
5三にと金ができるような展開ならば負けることはほとんどないということ
駒が三つぶつかっていれば初段
駒はぶつかったら取るのが必ずしも良い手ではないので、うまい人の将棋では多数駒がぶつかる局面ができるということ
駒は中央へ向かえ
駒は中央に向かっていったほうが遊びゴマになりにくく活躍しやすいということ
三桂あって詰まぬ事なし
桂馬が3枚あれば詰みやすいということ
三歩持ったら継ぎ歩とたれ歩
手持ちに歩があれば継ぎ歩とたれ歩の攻撃がかなり強烈になることが多いということ
終盤は駒の損得より速度
終盤は少々の駒の損よりも玉に迫る手を指したほうが勝ちにつながるということ
序盤は飛車より角
序盤は陣形が低く飛車の攻撃がたいしたことないことが多いが角ならば両取りなどがかかることも多く使う手段が多いということ
焦点の歩
駒が複数効いているところに歩を打てば敵の陣形がくずれ隙を作ることができることがあるということ
次の一手
図は居飛車対振り飛車の対抗形の定跡局面のひとつです。
後手が△4三歩と打ち、攻めを催促しています。ここで銀を引き上げるようでは先手苦戦です。
攻めを続ける一手は何でしょうか
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正解は▲3三歩です。この歩を銀や桂馬で取るのは▲2三歩が激痛で取れません。
△4一銀は▲2三飛で攻めが決まります。
後手は△2三銀と逃げますが▲4三銀成△同金に▲4一飛で駒損の取り返しが出来、攻めが続く形となります
▲3三歩によって守りに効いていた銀がそっぽに行かされてしまいました
攻めは銀、受けは金
攻める駒には銀を使って攻めるのが効果的で守るのには金を使うのが効果的ということ
攻めは飛角銀桂守りは金銀三枚
文字通り攻めは飛角銀桂守りは金銀三枚使うのがバランスとして優れているということ
中段玉は寄せにくし
中段玉は入玉を防ぎながら攻めねばならずまた後ろに下がれる駒も限られるため捕まえにくいということ
敵の打ちたい所に打て
駒がすでにあるところに打ち込むことはできないので先に打てば打ち込むことができず立派な受けとなることがあるということ
敵の急所は自分の急所
敵の急所が自分の急所ともなる場合がありそういった場所は先着するべきだということ
手のない時は端歩を突け
手がないようなら端歩をついて手を渡しておくのが良いということ
遠見の角に好手あり
遠くから覗く角は受けにくいことから好手になりやすいということ
と金のおそはや
と金を作る手は遅いようで速いということ
長い詰みより短い必至
勝ちであるならば超手数の詰みよりも短手数の必至の方が確実であるということ
逃げ道に捨て駒
玉の逃げ道に捨て駒をすればその捨て駒を取った駒が邪魔をして逃げ道を封鎖し詰みに近づくということ
二枚替えなら歩ともせよ
二枚替えは有利に働くのでそれが歩であっても交換したほうが得だということ
端玉には端歩
端にいる玉には端歩を突くのが効果的ということ
飛車先の歩交換三つの得あり
飛車先の歩交換は大きな得ということ
三つの得とは歩を手持ちにすること、飛車先に駒が自由に動けるようになること、敵陣に飛車が直射すること
歩越銀には歩で受けよ
歩を超えて攻めてきた銀には歩で受け止めると攻めを押さえ込んで好手になりやすいということ
歩のない将棋は負け将棋
歩がないと攻めにも受けにもこまり負けになりやすいということ
不利な時は戦線拡大
不利になったら戦いの場所を広げ焦点をぼかすと好転することがあるということ
振り飛車には角交換
振り飛車には角交換すると隙ができ突破しやすいということ
横歩三年のわずらい
合い掛かりの将棋で横歩をとるのは不利になることが多いということ
近年は廃れた感じか
寄せは俗手で
寄せは難しい妙手で寄せるより簡単な手で寄せたほうが相手も受けにくくせめるのも間違いにくいということ
4枚の攻めは切れない
4枚の攻めは受けることが困難で攻める際にもこれだけあれば切れる心配せずにすむということ
竜は敵陣に馬は自陣に
竜は攻撃力が強いので敵陣で活躍し馬は防御力が強いので自陣でよく活躍するということ
両取り逃げるべからず
両取りは一度に両方取られることはないので逃げずに他の手を指すべきだということ